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常歩(なみあし)とは


 
私たちは、身体の左右に軸感覚を形成することによって合理的な身体運動が可能になると考えました。理論の詳細については他のコーナーで説明しますが、この二軸感覚のルーツがどこにあるのかも探りました。

 小田先生は、これは人間がまだ四ツ足で歩行していたころの感覚ではないかと考え、ウマの常歩(なみあし)に着目されました。ウマの歩様は4つに分けられます(詳しくはこちらのHP)。ウマの最も遅い速度での歩様が常歩(なみあし)です。この常歩(なみあし)を観察しますと、右後肢が前に出て遅れて右前肢が出て行きます。次に前に出た右前肢に引き込まれるように左後肢・左前肢の順で出て行きます。明らかに二軸です。左右に体重を揺らしながら歩いています。

 人間の二軸感覚での走歩行も常歩(なみあし)の原理と同じではないかと考えました。右足に体重をやや寄せながら踏み込むと、同側の右腕が引き込まれるようにでていきます。そして、すぐに反対側の左の軸に移し変えて体重を寄せ返し左足を踏み込むと、また引き込まれるように左腕が出ていきます。これは、習得すると感じますが、非常に自然で心地よい動きです。(ただし、二軸での四肢の動きは体幹の動きによって自然に導かれるもので、手足の順番を意識して歩くとうまくいきません。ここは重要なポイントのようです。)

 私たちは、人間の二軸走歩行のことをいつの間にか常歩(なみあし)と呼ぶようになっていました。そして、この二軸の動きはあらゆる運動に応用できることがわかってきました。そこで、二軸の動きの愛称(ニックネーム)を常歩(なみあし)と名づけることにしたのです。